海外旅行の準備で一番憂うつなこと、それは「海外旅行保険」!
クレジットカード付帯の保険内容を確認したり、新たに海外旅行保険に入ったりするのが毎回億劫でしかたありません。
でも渡航を重ねるうちに、海外旅行保険をどうするべきか自分なりの答えがわかってきました。今回は実際に保険金の請求をする機会があったので、改めて海外旅行保険についての考えを書いてみようと思います。
私の場合はクレジットカードの付帯保険を考慮しながら、海外旅行保険に加入するのがあっているという結論にたどり着きました。
ちなみに私のプロフィールは50代後半、配偶者有り、子供はすでに独立、高齢の親がいます。人によって必要なものは変わってくるので、参考として読んでいただければ嬉しいです。
自分にとって必要な保証は何か?

- 年齢は50代後半
- 配偶者有り
- 子供は独立している
- 高齢の親がいる
これが現在の私のプロフィールです。これらから導き出した私が必ず欲しい補償は
現地で怪我や病気をしたときの医療費
50代、60代ともなると病気や怪我をする確率が若いころより増えてきます。環境が変わるとなおさら心配です。
救援費用
なにかあった場合、子供に渡航してもらうことになるでしょう。子供にかかる迷惑は最低限に抑えたいので保証はしっかりつけたい。
旅行のキャンセル、中断
親が高齢のため、もしものときは迷うことなく対応したいですよね。
私がはずせないと思っているのはこの3点。
逆にあまり必要ないと思っているものは、死亡保障です。養育する必要のある子供はすでに独立しているので、そこは自分の足でしっかり歩いてね、という感じです。
また渡航する国によっても医療費事情はかわってきます。
今回はスペイン旅行の際の保険を参考にしますが、このあとに渡航した北米は更に補償を厚くして契約をしました。旅行中の事故と保険金支払の事例などをネットで調べると参考になります。
クレジットカード付帯の保険で足りるのか?
クレカ付帯保険の適用条件
所有するだけで適用(自動付帯)になっているクレジットカード付帯の海外旅行保険。最近は利用付帯にかわるケースが増えてきました。
例えばある利用付帯のカードの適用条件は
・日本国内での事前支払い
ご旅行前に日本国内にてカードで日本出入国のために、時刻表に基づいて運行される国際航空機または国際船舶のチケットやパッケージ・ツアーの料金をお支払いになられた場合
・ 海外での支払い
日本国内でのカードによる購入がなくても、出国後海外ではじめて被保険者が当該旅行中に利用する公共交通乗用具のチケット料金をカード会員がカードでお支払いになった場合
という感じです。
上記の条件をクリアしようと海外での電車利用をカードで決済したこともあります。でも、旅行中にこんなことを考えながら行動するのはとても面倒でした。
一方私の所有するANA、JALの航空会社系カードは持っているだけで適用される自動付帯。これはありがたいですね。
一口にクレジットカードといっても、発行会社が違ったり、VISA/Masterなどの国際ブランドが違うなど、さまざまなものがあるので正確に把握しましょう。
渡航前は内容をしっかりと読み込み、この補償は自分にあったものなのかを確認する必要があります。
クレカ付帯保険の内容を確認する
ここではANAワイド・スーパーフライヤーズカードの内容を見てみましょう。
- 傷害死亡 5,000万円
- 傷害による後遺症障害 200〜5,000万円
- 傷害・疾病治療費用 150万円
- 賠償責任 2,000万円
- 旅行品損害 50万円
- 救援者費用 100万円
このクレジットカード付帯保険では旅行キャンセルと中断の保証がありません。また傷害・疾病治療費用が心細い金額です。逆に旅行品損害50万円は私には多すぎです。
損保会社の海外旅行保険を見積もってみた
クレカでは足りない、あるいは対象にならない補償内容を考慮しつつ、損保会社の海外旅行保険を見積ってみました。結果は以下のとおりです。
治療・救援費用 5,000万円
緊急歯科治療費用(自己負担50%) 10万円
個人賠償責任 2,000万円
携行品損害 10万円
航空機寄託手荷物遅延 1万円
航空機遅延 1万円
テロ等対応保険金(日額)1万円
弁護士費用 100万円
傷害死亡 1,000万円
傷害後遺障害 1,000万円
旅行キャンセル費用 20万円
旅行中断費用 20万円
色がついている箇所は私が必ず欲しい補償です。
いがいにあるスタマイズ時の制限
見てのとおり、補償項目が増えています。
あらかじめセットされているものをカスタマイズするので、全てを自分用に作ることはできません。不要な補償、厚すぎる補償がどうしても出てくるので、ある程度の妥協は必要です。
またテロ等対応保険金や弁護士費用はとてもお安いので、「つけとくか」といった感じ。
トラブル発生、帰国後請求してみた
以前の記事に書いたとおり、今回のスペイン旅では出発前夜に突然フライトをキャンセルされました。そのため日本を経つのが1日遅れ、予定していたバルセロナの夜のバスツアーに間に合わなくなってしまいました。海外旅行保険に加入したのですから、面倒と思いながらも帰国後請求することにしました。
やり取りは全てメール。
帰国すると間もなくお帰りなさいメールをくれるのですが、その中に事故受付フォームがあります。事故受付をすると必要な書類を添付するようメールがきますので、指示に従い送信しました。保険会社とのやり取りがスムーズで、保険金の支払いもすぐにしていただけました。
事故の内容にもよると思いますが、私の場合は簡単に手続きができて感激でした。またお世話になることを誓ったのでした。
私の考える海外旅行保険:まとめ
私のだした結論:
クレジットカード付帯の保険を考慮しつつ、不足分を補うよう損保会社の海外旅行保険を契約するのが自分にはあっている。
手配する際は、
- 自分と自分を取り巻く環境を確認
- 自分が手厚くしたい保証を考える
- 渡航先(の医療費事情、具体例など)と日数を確認
- クレジットカード付帯保険の利用条件、補償内容を確認
- 損保会社の見積もりをし、4.と比較しながら調整する
このような手順でいくと、面倒になりがちな保険の準備もサクッと進みました。
もちろん考え方や、取り巻く状況は人それぞれなので、ひとつの参考として読んでいただけると嬉しいです。
以上、私の考える海外旅行保険についてお話しました。