旅行中、予定外の変更はつきもの。
今回体験したフライトキャンセルでは、思いがけない航空会社での代替フライトに変更になりました。
当初は、ワンワールド系列の航空会社でスペイン・バルセロナへ向かう予定でした。
ところが直前になって航空会社側の都合でのフライトキャンセル。ワンワールド系の航空会社、ブリティッシュ・エアウエイズから、スターアライアンス系のルフトハンザ航空でのミュンヘン経由便になったのです。
数年前中欧を訪れたとき、初めて利用したビジネスクラスがルフトハンザでした。再び乗れる日がくるとは思いもよりませんでした。
JALのアプリにルフトハンザの文字がある不思議


JALのアプリに、スターアライアンスの一員であるルフトハンザ航空 LH の文字が表記されています。
なんて稀有なんでしょう。
代替え便が決まる前は、スカイチームであるITAエアウエイズの名前が出てきたりと摩訶不思議な現象がありました。
そんなわけで、ラウンジもANAラウンジに変更になりました。
JALサクララウンジのカレーを楽しみにしていたのですが、ANAラウンジにもあるんですね。
出発時間までのんびりと過ごします。
もちろん機体も鳥さんマークのルフトハンザA350-900に変更です。
座席は足を乗せる場所がすぼまっていて、正直ゆったりとした感じはありません。主人の隣なのですが、見知らぬ人が隣だと気まずさ感があります。
でも、横になって寝ていくことができるって最高!旅の疲れ具合がぐっと減ります。
搭乗するとまず、ウエルカムドリンクとナッツのサービスがあります。これから出発だとテンションが上がる瞬間ですね。
ほどなくして機内食の提供が始まります。
ラウンジでは食べ過ぎないように気をつけていましたが、どうしても過食気味になります。お腹の調子は万全にしておかないと後が怖いので、美味しくても要注意です。もちろん完食しましたが。



ヨーロッパ入国、そしてラウンジで“あの味”と再会
ドイツ、スペインはともにシェンゲン協定国なので、ミュンヘン空港で入国審査をします。
スペインでは入国審査は必要なく、預け入れ荷物を受け取るだけでOKです。
条件によって変わってくるので、預け入れ荷物の受取場所は日本出国時のチェックインで必ず確認してくだいね。
ミュンヘン空港はのどかな田園風景の中にあり、ゆったりとした空気が流れていました。
入国審査時に行列ができていたものの、混雑はしていませんでした。
ヒースロー空港よりも迷うことなく乗り継ぎできたと思います。ヒースローは巨大ですからね〜。


ミュンヘン空港到着後の入国審査を終え、ビジネスクラス利用者向けのルフトハンザ・セネターラウンジへ向かいます。
ここでの目的は、大好きなドイツの名物プレッツェルと地元のビール。
外は香ばしく、中はもちもち、ピリッと効いた岩塩は本場ならでは。冷えたビールとともに食べました。なかなか日本では味わえない美味しさです。
静かなラウンジでまったりする…思わぬ“旅のご褒美”でした。



目的地バルセロナへ、半日遅れでも満足のフライト
その後、再びルフトハンザの「なんちゃってビジネス」で目的地バルセロナへ。
ヨーロッパ、シェンゲン圏内線のビジネスクラスはエコノミー3席の真ん中を空けただけものです。私は「なんちゃってビジネス」と呼んでいますが、もちろんちゃんとした食事が出ます。
バルセロナまでの飛行時間は1時間20分。
あっという間なので、食事サービスは時間との勝負。CAさんもテキパキと提供していきます。


バルセロナに無事到着。
確かに予定より半日遅れではありましたが、「損した」という感覚はありませんでした。むしろ、予定外だからこそ得られた体験が良い思い出として残ったのでした。
トラブル対応で“旅のスキル”があがります。
旅行では予期せぬ変更がつきものです。
それをただの「トラブル」として受け取るか、「新しい体験のチャンス」ととらえるかで、旅の満足度は大きく変わってきます。
今回のように、すこしでもアライアンスの知識があったり、フライト変更への柔軟な対応ができれば、「ラッキー!」と感じられる場面もあるかもしれません。
そして旅のスキルが少し上がり、また次の旅行計画のモチベーションが上がるんですね。
大変な思いもしましたが、いつまでも印象に残るエピソードでした。